集英社ライトノベル新人賞
第12回(2022年)

第12回集英社ライトノベル新人賞 王道部門 最終選考結果発表

厳正なる審査の結果、以下1作品が受賞となりました。

金賞

受賞者コメント

『魔法少女スクワッド』
(まほうしょうじょスクワッド)

悦田半次(えつだはんじ)
【著者プロフィール】
2002年生まれ。茨城県出身。
【受賞コメント】
この新人賞に関わっていただいた全ての方々に絶大なる感謝を。
悦田半次です。
受賞の一報を受けた時は、これが現実なのか信じられませんでした。
心臓はバクバク鳴り、手の震えでマウスをろくに動かせず、その妙なテンションで受賞コメントを書いて担当編集者様に送った後、改めて読み返して「さすがに浮かれすぎじゃね?」と思い、書き直させて下さいと頼むという醜態をさらすハメになりました。

私にとって、新人賞で一次選考を通過すること自体が初めてのことでした。通過者の中に自分の名前を見つけられたときの驚きとうれしさは今でも忘れられません。それから二次三次四次最終……と進んでいったのはとんでもなく嬉しい反面、それに勝るとも劣らない緊張と恐怖が私の中で蓄積されていきました。
後半はもう、いつ引き金が引かれるか分からないロシアンルーレットをやってる気分でした。

贅沢言ってんじゃねえ我慢しろと思いましたが、体は正直なものです。 ストレスで胃がキリキリと痛み、落選する悪夢を見て(しかも2日連続)、しまいには首元におできが出来ました。うぎゃー。

とまあ、そんなこんなありつつ金賞を頂くことができました。
改めまして、本当にありがとうございます。
ついでに担当編集様に「受賞コメント送ってね、明後日までに♡」(意訳ですよ)とメールで言われ「これがプロの世界か……!」と戦慄しました。

ここが新たなスタートライン。
首元に居座る忌まわしきおできとのいち早い決別と、皆様との末永いお付き合いを願っております。
【作品あらすじ】
淋代空白(さびしろくうはく)は妖精〈ワルキューレ〉スルーズのミスにより死んだ。
その詫びとして空白は、肉体が修復されるまでの間スルーズとの一体化を果たすが、この世界へ侵略を目論む異世界人エテルネルの襲撃を受けてしまう。
多くの人間が殺されていく中、空白が無意識に行使したワルキューレの力によって、クラスメイトの小野寺火怜(おのでらかれん)は魔法少女へと変身した――!
三度の飯と同じくらい戦いを好む火怜は、空白と協力することを決める。
一方、空白はスルーズの任務がこの世界で魔法少女を増やすことだと思っていたが、既にこの世界の魔法少女は壊滅状態でありスルーズは協力する気がないことを知ってしまう。
なんとかスルーズを説得し、自分の肉体が修復されるまでの間は、魔法少女と契約してエテルネル達と戦ってもよいという約束を取り付けた。
そんな空白らの前に次々と現れる個性的な魔法少女達。
果たして彼女達は、世界を守るために纏まってくれるのか……!?

「――変身!」

炎脚が唸り、双銃が叫び、蛇剣が嗤う。
マジカルバトルアクション、ここに開幕!