集英社ライトノベル新人賞
第14回

第14回集英社ライトノベル新人賞 王道部門 最終選考結果発表

厳正なる選考の結果、以下1作品が受賞となりました。

受賞作品

受賞者コメント

『巨星ラファロエイグ』

前藤たんか(まえふじたんか)
【著者プロフィール】
2000年生まれ。大分県出身。
【受賞コメント】
皆様はじめまして、前藤たんかと申します!
この度は〈奨励賞〉という栄えある賞を頂戴し、誠に光栄に思います。
審査に携わって下さった関係者の皆様へ、御礼申し上げます。
さて!
早速受賞作「巨星ラファロエイグ」の話になりますが、本作は再起を主題とした剣戟アクション×群像劇×ガールズバディものであります。
この内、剣戟アクションは学生時代にフェンシングで全国大会に出場した実体験を元手にしたもので、群像劇は丁度ものを書き始めて十年目の私が行きついた自信がある作風、そして最後のガールズバディは完全なる趣味となっていますっ!!!!!
そんな思い出と得意と大好きを詰め込んだ作品が、「巨星ラファロエイグ」です!
ここで初心として、前藤のもの書きとしての考え方を一つお伝えさせていただきますと、私はあくまでも作家になりたいから作品を書いているわけではなく、作品をより良く書くために作家になりたい人間であります。
というのも、先ほど書き始めて十年とはお伝えしましたが、そのうちの最初の七年程は生きる為に藻掻き狂うような日々でした。
ものを書き始めたのも小説家になりたいからだとか、愛している業界の当事者として認められる作品を作りたいからだとか、単純に書くのが好きだからとか、そんなポジティブな動機ではありません。
ただ生きる為の生命活動として執筆というものが必要で、むしろ己が心の内を晒している小説を他人になど読ませたくもなく、七年も書いていたのに人に読んでもらった回数は両手の指の数より少なかったです。
しかし、そんな陰鬱とした日々を変えてくれたのもまた、自分が書いた小説でした。
それまでは自分が生きる為だけに小説を書いていたのに、ある小説を書き上げてみるとあら不思議、もうこの小説書いたんだからいつ死んでもいいやと価値観が逆転してしまったんです。
そして心機一転、色々な人生経験をしつつも結局小説に戻って来て、今では書くのがこの世で何よりも楽しい立派なもの書きとなってしまいました。
ならば楽しい事だけを考えて書こう、楽しい小説とはなんだ、ライトノベルだ! となったのが二年ほど前のこと。
以来、一年目はジャンルや文体の違いなどもあって一次落選続きでしたが、それでも楽しい楽しいとにまにましながら書いていたらここまで来てしまいました。
故に、受賞コメントという人生に一度あるかないかという機会に、文字数は自由と仰って下さった信頼できる担当編集者様の優しさに乗じて楽しく自分語りをしましたが、結論は一つです。
小説は一人でも創れる至高の表現方法の一つで、私は一人でその道を邁進して参りました。
しかしその道を歩き終え、今度は共に新人賞に挑んだライバル達や、審査に携わって下さった関係者の皆様、私の悩みや疑問を受け止めて下さった頼れる担当編集者様と、既に沢山の方々が歩く道がここにはあります。
そしてその道の先には、読者の皆様という更に多くの方々がいらっしゃいます。
そんな多くの皆様に届き、皆様がまた他の方々に「面白いよ!」と笑顔で言いたくなるような作品を、私も楽しく書いていければと思っています。
剣は相手が居なければただの楊枝で、群像劇はいわずもがな、ガールズ〝バディ〟というのはつまりそういうことであります。
というわけで、どこまでいけるかはわかりませんが、全力で挑みます!
この受賞コメントを読んでくださったそこのあなたも、既に前藤の読者です!
少しでもご興味をお持ちでしたら、こんなくだらない自分語りよりも一億倍面白い「巨星ラファロエイグ」という小説を書いていますので、ぜひそちらの方もお願い申し上げます。
一人では見られなかった景色を、愛する作品を通じて、一人でも多くの皆様と見られたらと思います。
多分この先どうなろうが、死ぬまで好きな小説をにまにま書いていると思いますので、またどこかでお会いできたら幸いです。
以上! 最後まで読んで頂きありがとうございました!
【作品あらすじ】
太陽の昇らなくなった世界。発光する宝石から造られた宝剣を振るい人々の生活に光をもたらす「研闘師」たちがいた。
彼女たちの頂点である〝二つ目の太陽(ジ・ヘリオス)〟を決めるべく覇を競いあう大会サンライズフェスタにて、貧しい故郷のために戦っていた『凶星』ジャーニーはダークホースとして注目を浴びるも、絶対王者の前に敗れる。
ひとり流れ着いた極東支部にて出会い、新たなペア相手として紹介されたのは、並外れた長身と身体能力を持ちながらも過去のトラウマから宝剣を扱うことができないラファロエイグだった。
ふたりの少女は時にぶつかり合って成長し、数多のライバルたちと鎬を削りながら輝きを目指す道へと踏み出していく――!
ガールミーツガール・ファンタジーアクション!