11月某日。入稿の熱気覚めやらぬ編集部に、新作を書き上げたばかりの松智洋先生となかじまゆか先生をお招きして、新作について語っていただく対談を行いました。ここでしか読めない制作秘話を語っていただきます。

丸宝: 今日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。『パパのいうことを聞きなさい!』完成、ありがとうございました。早速、おふたりに自己紹介をしていただければと思います。
松: はじめまして……と、いってもすでにSD文庫でデビューしてから四回目の対談なんですよね。『迷い猫オーバーラン!』などを書かせていただいています、松智洋です。
なかじま: え、えーと。今回デビューさせていただくなかじまゆかです。よろしくお願いします。
丸宝: 『迷い猫オーバーラン!』の時は松さんがデビューで、今回はなかじまさんがデビューというのは面白いですね。しかも、どちらもすでにそれなりに業界で名前は通っているわけだし。
なかじま: えええ……わたし、単なる同人作家なんで。別に有名じゃないですよ。
松: いやいや、それをいったら僕だって単なるシナリオライターなわけだし。
なかじま: でも松さんの場合はずっと商業じゃないですか。わたしは、そういうわけではないので……それに、どっちかっていうと漫画が専門で、イラストはあんまりやったことなかったですしね
丸宝: では、そんななかじまさんがイラストをやることに決まった経緯からいきましょうか。
【偶然が産んだ出会い】
松: まず、今年の前半に友人の紹介で知りあったんですよね。
なかじま: そうそう。うちのサークルがゲームを作り始めたので、その相談相手という形でお会いしたんです。
松: まあ、こちらは一方的には作品をよく存じ上げていたんですが(笑)
なかじま: あああ、ありがとうございます。
松: で、会ってみたら共通の友人知人がたくさんいまして、意気投合したわけです。
なかじま: なんだかすごくよく喋る方だなー、と思っていたらいつの間にか勢いに飲まれてました(笑)
松: それで、そんな中『迷い猫オーバーラン!』がアニメになることになって……でもそれはそれとして小説の方は前々からの話し合いでペースを落とすことになっていたので、いろいろと新しいことを始める時間がとれるかな、と……
丸宝: 新しいこと、つまりこの作品ですね。
松: ……まあ、言いたいことはないでもないんですが、結果としてはその通りです。対談(裏)
で、迷い猫を書きながら考えていたこのお話を、なんの気なしになかじまさんに話をしたワケです。「こんな話、書こうと思うんですよ」と。そしたら、興味を持っていただいて。これはチャンス、と、口説いてしまいました(笑) なかじまさんは基本、商業作品をおやりにならないと伺っていたのですが……
なかじま: わたしとしては、商業のお仕事に興味がなかったわけではなくて、いい機会がなかったといういか、いろいろなタイミングや自分の実力も含めて時期が来ていないと思っていたんです。でも、松さんのお話を聞いているうちに、やってみてもいいかな、と思いました。
松: それで早速、編集長にご相談して、今回の作品になったという訳なんです。
丸宝: もともと、松さんには出来る限り隔月を維持して欲しい、という私からのお願いもあっての新作なのでもちろん二つ返事でやることにしました。まさか、こんな大物イラストレーターが付いてくるとは思わなかったけどね(笑)
松: その点は、僕も予測してたワケではないので(笑)
なかじま: いや、大物……って(汗) な、なんか恥ずかしい流れですね。
丸宝: とにかく、こうしてチームが出来上がったわけですが、次は小説の中身についてを少し解説してください。
【兄弟作品みたいなもの?】
丸宝: 今回の『パパのいうことを聞きなさい!』を一言でいうと、どんな作品ですか?
松: ひ、一言ですか……うーん、ラブコメです。
なかじま: それじゃ全然わからないですよ(笑)
松: 一言って言われたらそれしかいいようないですよ(笑)
丸宝: じゃあ、短く説明すると、どんな作品ですか?
松: うーん。自分としては楽しい日常の中にある、恋や友情を描く、という意味では迷い猫オーバーラン!の兄弟みたいな作品だと思っています。
ただ、書き方や作品ならではのテーマの部分では、かなり大きく違うと思いますけど。
丸宝: ほほう、では今回の作品ならではのテーマは?
松: それは読んでから……と思いますが、タイトルにもなっている通り、今回は「家族の絆」が大きなテーマですね。
丸宝: それは、迷い猫でも同じようなテーマがあったと思うけど。
松: そうです。だから兄弟みたいな作品で、でも全然違うんです。だって兄弟は、遺伝子は似てても別の人間でしょ?(笑) それから、差別化としてはやはり迷い猫を書いていて読者の方や友人に「拾ってないよね?」と言われ続けたので(笑) でも、迷い猫みたいに保護者のいる状況じゃなくて、男の子が自分で拾っちゃったらどうなるだろうなぁと思い、今回みたいな物語を考えたんです。今回のメインは年下の女の子達ということもあり、似てるようで似てない面白い感触に仕上がったと思います。
なかじま: わたし両方読みましたけど、確かに不思議なほど似てる感じはしませんね。でも読後感は近い、みたいな。
丸宝: 私もチェックしながら、兄弟作品と言われる程には似てると思わなかったけど、読み終わって納得したね。
松: やっぱり、迷い猫で多くの読者の方に応援していただいたので、まずは迷い猫オーバーランの読者の方に楽しんでもらえるように、その上で、迷い猫でお叱りを頂いたり、楽しんでもらえなかった人に楽しんでいただくにはどうすればいいかを考えました。だから、迷い猫が好きな方にも、嫌いな方にもぜひ読んでいただきたいですね。
丸宝: おいおい、なんか対談が終わりみたいになってるぞ。まだ続けますよ。
松: はいはい。
【イメージをつかむまでが大変でした……】
丸宝: なかじまさんは初の商業ということで、いかがでしたか?
なかじま: はい、かなり大変でした……全部のキャラに10体以上のラフを描きましたし……
丸宝: それは、あんまり普通じゃないと思うけど(笑)
なかじま: でも、もともと松さんが「キャラのビジュアルは任せます」といって、キャラの見た目とか書いてくれなかったんですよ!
松: いやいや、モチはモチ屋といいますか、僕が決めるより絶対いいと思って。
なかじま: そのせいで、仮のプロットや小説の初稿を読みながらイメージを作っていくのに苦労しました。
松: でも、僕がラフでOKしても何度もキャラが変わるんですよ(笑)
なかじま: 少しでもいいアイデアが出たら、何度でもやり直した方がいいじゃないですか。
丸宝: すごいよねえ。これで締切も完璧に守ってるんだから。
なかじま: もう青息吐息でしたけどね。でも、頑張らせて頂きました。
松: いろいろ頑張りすぎですが(笑) おかげさまで素晴らしいキャラクターになりました。
丸宝: ちなみにお気に入りのキャラは?
なかじま: どのキャラも好きですが、美羽ちゃんとひなちゃんはすんなり決まって描きやすかったです。一番初めのラフから変更したのはヘアアクセサリーくらいでしたし。
逆に空ちゃんは、本当に決まらなくて……挿絵が全部上がって店舗特典を描いているくらいにやっと安定しました(笑)
男性陣も個性的でいいですよね。仁村は家ではメガネ男子だと思うんですよ!
松: それは公式設定でいいです(笑) 二巻では、なるべく挿絵を指定しておきます。
なかじま: そ、それは嬉しいかも(笑)
丸宝: まあ、今回は迷い猫の時と違って二巻は確実にでるので、よろしくお願いします(笑)
【これからの展開】
丸宝: では、最後にこれからの展開についてを、ひとつ。
松: 基本、迷い猫と交互に書いていくことになると思うのですが……主人公の祐太と、空ちゃんたちの関係がこれからどう変化して、どんな風に当たり前の日常を生きていくのかをハイテンション&ラブ&ピースで書いていきたいと思います。
なかじま: 松さんの書くお話を盛り上げるべく頑張ります。早く指定ください。対談(裏)
松: あうあう……頑張ります。
丸宝: 編集部としても迷い猫での実績もありますが、それ以上に読んだ感想として『パパのいうことを聞きなさい!』の内容に自信を持っています。広報的にも、なかじまさんにも描き下ろしをたくさんして頂いて、販促展開にも力を入れていきますので、よろしくお願いいたします。
なかじま: は、はい。頑張ります。よろしくお願いします。
丸宝: それでは、今回の対談はこれで終わりとします。長い時間、ありがとうございました。
松: 続刊中の『迷い猫オーバーラン!』共々、何卒よろしくお願いいたします〜!
なかじま: デビュー作ですし、右も左も分かりませんが全力でやりますので、応援宜しくお願い致します!
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